日本一周リアルタイム旅日記
地平線の彼方へ、自転車でゆっくり駆け巡る日本一周の旅。
無事生還。日本一周。
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[59日目、神奈川県箱根町⇒東京都練馬区]
いつもと変わらず目覚ましの音に起こされる。しかし今日でこんな朝も終わりだ。さてさて空模様はどうかなぁと、テントを開けて首を出し、そしてすぐに引っ込める。とんでもなく寒い。確か空は青だった。晴れだけれども外に出られず。結局そのまま閉じこもり、7時頃、日が昇って暖かくなってからやっと動き出す。頭もはっきりしないまま夜露に濡れたテントを干し、そして畳む。毎朝のこの作業は非常に億劫だ。しかしそんな気だるさも、今日で最後と思うとなんだか勿体ない気がして、面倒臭さを味わうようにきれいにしまいこむ。
片づけが終わると既に8時過ぎ。しかしまだ寒いので、上着+タオルマフラーの重装備で出発。いきなり始まる下り坂。これが本当に寒いこと。10分ほど走った芦ノ湖畔のコンビニで、カップめんにお湯を注いで温まる。
箱根の急坂を一気に下るうちに、どんどん気温が上がってくのを肌で感じる。大方下り終えたところに、箱根湯本という温泉街がある。少し休憩がてら、温泉饅頭の試食。というか、試食品の温泉饅頭を片っ端から食べ歩く。箱根湯本で温泉饅頭を買われる際は、是非とも僕に聞いてみてください。
小田原から自宅までの道程は、何度か行ったり着たりしたことがあるので特に感動もなく。楽しみといえば標識の『東京』の数字が少なくなっていくのを見るくらい。横浜をすぎた辺りで二人の旅人が、一台のリアカー付き自転車とともにコンビニで休憩していた。一目見たとき、あそブックの土居館長がもうここまで来てしまったのかと思って驚いた。彼らはKONISHIKIさんのCDを売りながら、それを生活費にして日本縦断をしているそうだ。もちろんチャリには一人しか乗ることはできない。乗っていない方はというと…走る。これを交代々々に繰り返して旅を続けていくというのだから、世の中にはいろんな人がいるものだ、とやけに感心してしまう。そのチャリだー&ランナーに、僕の旅は今日で終わりなんです、と告げると手をたたいて祝福してくれた。ちょっと照れくさくて、でも感動した。
夕方になり、『日本橋〜km』の表示がだんだん少なくなってくる。とうとう旅も終わりに近い。日本橋まであと1キロに迫り、そして!気づけば隣の大手町。なぜか日本橋を通り過ぎてしまい、あわてて引き返す。自分なりにキッチリ締めたかっのだが、なんだか中途半端なことになってしまった。しかしながら、『日本橋』到着。この橋の中央で、日本がチャリの轍に囲われた。日本一周達成である。
あとは自宅に生還するだけ。帰るまでが遠足なのだ。そんな遠足気分でゆっくりと走る。ビルばかりの東京の、汚い空気も懐かしい。練馬区役所前のゴチャゴチャした横断歩道を渡る。見慣れた街並みに、道行く人々も知っているような気がして嬉しい。そして帰宅。母親に「ただいま」と言い「お帰り」が帰ってくる。なんか照れくさい。でも嬉しい。家に入る。何も変わらない我が家。でもなぜか自分の部屋が広く感じる。まだ8月のカレンダーとすっかり枯れた観葉植物が、この部屋の主の帰りを待っていた。
この59日間で、どんなに長い旅も、どんなに辛い坂も、諦めなければ必ず『あと2m』がくることを知った。これは、僕が残りの人生を生きる上で大きな力になるだろう。無事に日本一周を終えた今、僕は何だってできるような気がしている。『きっと今は自由に空も飛べるはず』いや、きっと今なら宇宙まで行けるのではないか。ただ、あまり調子に乗っているとそのまま天国まで突き抜けてしまうので、今日はゆっくり寝て、明日をまたいつも通りに過ごしたいと思う。
今日まで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。僕の旅はこれで『休止』します。後日談として、また思い出したことを少しずつ書いていこうと思っているので、思い出したときにまた覗いていってください。それではまた、何時か何処かで。
[天気]

[宿泊地]
自宅
[走行距離]
135.59km
[総行距離]
7759.2km
[走行時間]
7:29分
[最高速度]
53.5km/h
[平均速度]
18.1km/h
[支出金額]
600円
これまでの集大成、みたいな
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[58日目、静岡県御前崎市⇒神奈川県箱根町]
朝から雨。旅の最後に来てそりゃないッス。幸い建物の中で寝ることができたので濡れることはなかったが、逆にそのせいでなかなか出発できず。7時半過ぎ、ずっとここにいても日が暮れてしまいそうなので意を決する。寒い。そして相変わらずの向かい風。しかしながら2、30キロも走ると雨は止んでしまった。(こんなことならあと1時間雨宿りしとくんだった)雨具代わりに着ていたウインドブレーカーを荷台に干す。
焼津から静岡へは山が壁のように立ちはだかっていて、それを突き抜けるように長いトンネルがあるのは地図で確認していた。で、なんで300m手前まで着て『自転車通行不可』とか言うんですか。『不可』ってんなら『不可』で、迂回路の案内くらいしてほしい。近くにいた工事のオッサン曰く、「この横道を行って山を越えるか、海沿いを遠回りするかだねェ、どっちもかなりの山道だけどねイッヒッヒ」だそうだ。あたりまえだろう。山道がきついからわざわざ大金かけてトンネルにしたのだ。チャリだーは、みんなここで困り果てるそうだ。もう仕方ない。と、決死の覚悟で突っ切ることに決定。路肩がないのでずっと車線を走る。すぐ後ろのダンプカーが、排気ブレーキで煽る。3000キロをひたすらこぎまくって走り抜ける。どうやら無事に出ることができたようだ。車にも迷惑をかけるし、もう二度とこんな恐怖は味わいたくない。が、次に同じ様な場面に出くわしたときは迂回するのか、と聞かれたら返事をしかねるだろう。
正午を回り、そろそろ昼飯にしようとコンビニを探していると、目の前を横道に入ってくチャリだーのニイチャンに呼ばれる。「国道は危ないから旧道を一緒に走ろう」とのことで、ついていく。彼は『ピスト』という、軽量化を図るために全てを犠牲にしてしまった競技用の自転車に乗っていた。バラバラ死体の放置現場だという川を通り、急な坂を上ると堤防に出る。「ここは車も人もなにもなくて走りやすいだろう!」と彼は誇らしげに言っていたが、コンビニもないのには困った。次の大きな川で、ニイチャンとは別れた。もう一周するのだ、と言って韋駄天のごとく去っていった。すごい。
沼津を過ぎしばらく行くと、道がそれらしくなってくる。ここから約15キロが箱根峠の登り坂だ。感想から言うと、こんなもんか。といったところである。頂上までひたすら急勾配で、ずっと時速8〜6キロでこぎ続けなくてはならないものの、『峠まで〜キロ』としっかり表示されているので気は楽なのだ。17時30分、ちょうど辺りが暗くなったところで峠にさしかかる。気温は何度だかわからないけれど、とにかく寒い。
夕飯はカップめんとこれら[写真]のお菓子たち。2ヶ月間頑張った自分へのご褒美だ。つまり、最後の晩餐である。縁起でもないですか。不健康は重々承知。そんなことは気にしない。明日の夕飯からはまともな食事をとれる予定なのでいいのです。ちなみに右下のはアイスモナカ。好物ながら、さすがにこの寒い中で食べるのは辛かった。
[天気]
雨→曇
[宿泊地]
道の駅『箱根』
[走行距離]
134.66km
[総行距離]
7623.6km
[走行時間]
8:41分
[最高速度]
42.0km/h
[平均速度]
15.5km/h
[支出金額]
1300円
タイトルなし
20050928175710
到着!すっごい寒い…
タイトルなし
今から箱根の峠に挑みます。頑張れ、自分。
寒い雨は、家に帰りたくなる。
20050927212107
[57日目、愛知県名古屋市⇒静岡県御前崎市]
5時起床。あと一息のところで力尽きてしまい、送信し損ねたブログを更新する。今日は目覚めがよいのでいつもより早く走り出す。向こうの広場には、新しい朝や希望の朝が来たそうだ。
走っていると空が雲に覆われて、遠くの山には霧がかかっているように見えた。そうなったら間違いなく、5キロも走らないうちに雨が降り始めるのだ。時雨ってのはこれを指すのだろうか。名前なんてどうだっていい、ただただ寒い。靴下まで濡れるほど雨に降られるのは、確か宮崎県以来だ。しかし以前と違いタイヤの溝が完全に無くなっているので、コンクリートの上でブレーキをかけるとすぐに滑る。こりゃヤバいんじゃないか。と思うくらいに滑る。あと2日、なんとか持ちこたえていただきたい。
朝飯はカップめんだったが、昼もカップめん。寒い日はこれに限る。コンビニの前にウンコ座りしてラーメンをすするのにはもう慣れてしまった。
夕方、スーパーで夕飯を買って荷物をチャリに詰め込んでいると、焼き鳥屋のおばちゃんがツクネと豚の焼き鳥(?)をご馳走してくれると言う。屋台の前で焼けるのを待ちながら、いろいろと旅の話をしていた。彼女も夫婦で車に乗って日本一周をしようと企んでいるそうだ。なんか嬉しいぞ。頑張れ旅人。!
灯台もと暗し、とは誰が言い出したやら。六時まだ少し前だってのに、灯台の下どころか辺り全体真っ暗になる。今日は御前崎の灯台の近くに宿泊。公園に泊まろうと、暗闇と寒さと強風と戦いながらやっとこさテントを立てたのだが、ものすごい強風に煽られて今にも飛んでいきそうで絶望的になった。寒いし雨降るかもしれないし、トイレで寝た方がましかなぁ…なんて考えながら付近を散策していた。すると、100mほど離れた場所に観光案内所があり、扉が開いていた。電気は消えていたが、その扉に『中に自販機あります』と書いてあるので、たぶん入っても良いし、泊まっても良いのだろうと解釈させていただく。中はきれいだし、水道も電源もあるので最高だ。野宿場所としては五つ星を差し上げたい。
夕飯はお菓子等。[写真]マックチキンとカフェオレとポップコーンだ。ゴールを目前に控えて、好き勝手にやらせていただきます。
今ふと、東海地震が来たら終わりだなぁ。と思った。どうしても来ると言うんなら、明後日以降でお願いします。
[天気]
曇→雨→曇
[宿泊地]
御前崎、日向子駐車場
[走行距離]
158.14km
[総行距離]
7488.9km
[走行時間]
8:37分
[最高速度]
41.5km/h
[平均速度]
18.3km/h
[支出金額]
1500円
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